• 腰痛に対するコルセットを巻くメリットとデメリット

    2024年6月4日

    南予治療院です。ブログを見ていだたいてありがとうございます。

    腰痛でお悩みの方から「コルセットは巻いた方が良いのか?」というご質問を頂きます。腰痛にはコルセットを巻くのが主流になってますが、コルセットにはメリットとデメリットもあります。メリットとデメリットについてお伝えします。

    [メリット]

    〇痛みが軽減する

    腰回りの筋肉の代わりに腰を支える働きがあります。弱った筋肉や、痛みのある筋肉への負

    担を軽くし、腰痛を軽減する効果があります。

    〇姿勢が安定する

    骨盤を締めることにより骨盤が安定し、腹圧も上がるために姿勢自体が安定します。その状態で動くことで、動きがスムーズになったり楽に動けたりします。

    〇保温になる

    コルセットで腰全体を覆うことで腰回りや下腹部を保温することができますので、冷え予防にも効果が期待できます。しかし、腰痛の時期や状態によっては冷やさなければならないタイミングもあるので、医師に相談するなど注意が必要なこともあります。

    〇薬を使わなくて良い場合もある

    湿布薬や外用薬に代わり腰痛の軽減を期待できるので、薬特有の匂いが気になりません。また、妊婦さんであれば経皮的な体内への薬の侵入がない為、安心と言えます。

    【デメリット】

    〇腰回りの筋力が衰える

    基本的に痛みがあるときにのみ使用し、通常の状態で使う必要はありません。しかし、予防的に使ったり、腰痛が完治したあとにも使い続けると、腰回りの筋肉がコルセットにより支えられた状態のままなので、筋肉が弱まってしまう事があります。

    一度腰痛を経験すると、その痛みへの恐怖心から日常的にコルセットを手放せなくなる方がいます。しかし、筋力が衰えてしまっては、腰痛が悪化してしまうので逆効果になってしまいます。

    〇動きの制限になり、腰以外の部分に負担がかかることもある

    様々な種類のコルセットがありますが、金属プレートのような硬い素材で体をサポートするものもあります。そのような固定力のあるコルセットでは、その分身体の動きも制限されてしまいます。

    腰は固定されており楽ですが、固定されていない他の部位への負担が増加することもあります。

    例えば、後ろを振り返るときに腰が固定されており充分に捻れない分、頑張って首を余計に捻り、振り向こうとします。長期間この状態が続くと、負担が増加した部位(この場合は首)に痛みが生じる事もあります。

    〇着用が難しい

    正しい“位置”に正しい“強さ”で着用する必要があります。これを守れないと、筋肉を支える効果が得られなくなってしまいます。

    〇夏場は暑く蒸れやすい

    着用環境にもよりますが、夏場は蒸れやすい為に汗疹の原因になりかねません。

    コルセットは正しく適切に使用すれば、状態によってはとても効果的なものです。

    コルセットのメリットとデメリットを理解した上で腰痛と上手に付き合うことが根本改善の早道になります。コルセットはあくまでも対処療法ですので、根本改善に必要な治療を選択することが重要になります。